新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
2016年が明け、ようやく日常が戻ってきて、ほっとしています。
最近は12月の暖かな陽射しはどこへやら、日に日に寒くなっていますが、みなさま、お元気でいらっしゃいますか?
私は三連休に、大好きな井上靖『天平の甍』の、DVDを観ました。
文庫本を昔、号泣しながら読みましたが、映画でも、久々に胸が熱くなる感覚を思い出し「ああ、鑑真和上の生きた時代に、私も男として生まれたかった」と本気で思いました。井上靖の文章がまた良いので、ぜひ。
好きな本には、よく中国が出てきて、私にとっては悠久の国、憧れの国でもあるのですが、その中国で「書店関係者が5人失踪」というショックな事件が起きました。(記事はこちら)
とくに香港という、中国のなかでも言論の自由が保証されている場所で、中国共産党に批判的な本を出版・販売していたという理由だけで、このようなことが起きるのは、あまりにも理不尽です。
私たち日本の出版関係者も、他人事ではいられない時代の気配を感じています。世界情勢の行き先も不透明のまま。
信じた道を恐れず進む「覚悟」が必要な時代になってしまったのかもしれません。
──と、真面目なことをいいながら、頭の中はSMAPの解散でいっぱいです〜。(山田)